自分のパソコンの中身も検索できるGoogle デスクトップ検索ですが、最近になって日本語版も公開され、少し話題になっています。
私もこれを入れてみましたが……。
2つの理由で使い物になりませんでした。
軽い理由と重い理由の2つがあります。
軽い理由・テスト駆動開発での問題 §
テスト駆動開発の単体テストで、ファイルを書き込んで、それを読み出して中身をチェックするというものがありまいた。
ところが、これが正常に動作しないケースに遭遇しました。
どうもGoogle デスクトップ検索は作成されたファイルがあると、その直後に中身を調べに行くらしく、書いた直後に読もうとすると共有エラーになってしまうケースがあります。
ちなみに、この手の問題はアンチウィルスソフトなどでも起こる場合があって、頭痛のタネです。
とはいえ、1日中テストを走らせているわけでもなく、その時だけ止めるという対策を取ることが不可能ではありません。(このソフトの機能性から考えると、あまり適切ではありませんが)
重い理由・検索したいファイルの在処は…… §
実はインストールし、全ファイルのインデックス生成が終わって試した時の第1印象は「あまりに候補が少なすぎる」ということでした。
なぜだろうと考えてみると、理由が分かりました。
私が作成する大半のユーザーファイルは、ファイルサーバ上にあります。テキストファイル程度なら、ファイルサーバ上に直接保存しても待たされるわけではありませんし、ファイルサーバ上に置いておけば、自動的にサーバのバックアップと連動してバックアップされます。ローカルに置く積極的な理由が見あたりません。
強いて言えば、ただ1つ確実にローカルにあるのが、ソースコードです。中間ファイルを多数生成するので、ローカル上に置かないとかなり遅くなるためです。しかし、これが検索の対象として有効かというと、そうではありません。そもそもVisual Source Safeのデータベースの複製としてローカルに置かれるもので、本体はサーバ上にあるからです。そして、必要とされるものだけがローカル上に展開され、全てのソースコードがローカル上にあるわけではありません。
そのようなわけで、ファイルサーバ全体を対象とした検索ができないGoogle デスクトップ検索では、個人的に有用な検索を行うことがほぼ絶望的ということが分かってしまいました。
結論 §
軽い理由はともかくとして、重い理由の方は致命的です。
私のところでは、Google デスクトップ検索は役立ちそうもありません。
とりあえず、アンインストールしようと思います。